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熟年離婚とは

熟年離婚とは、結婚して20年以上経過した夫婦が離婚するケースを指します。
中高年やシニア世代の離婚としても知られ、子育てを終えたタイミングや定年退職後に離婚するケースが増加しています。
熟年離婚の現状と統計データ

厚生労働省の「人口動態統計(2022年度)」によれば、離婚した夫婦(約17万9,099組)のうち、結婚期間が20年以上の熟年離婚は約3万8,991組。
これは離婚全体の約23.5%にあたります。過去最高水準で推移しており、2023年も同様の傾向が続いています。
また、離婚全体に占める50代以上の割合は約3分の1。
つまり、今や3組に1組が中高年世代という時代に突入しています。
特に、女性からの離婚申し出が多く、熟年離婚の8割以上が妻側からのケースとされます。
増加の背景・主な要因

熟年離婚の増加には、以下のような背景があります。
離婚後の心理とライフスタイルの変化

熟年離婚後、多くの人が「解放感」と「孤独感」の両方を経験します。
長年連れ添った相手と離れることへの不安はあるものの、「やっと自分の時間が持てた」と感じる人も多いです。
その一方で、「食事を一人で取る」「話し相手がいない」などの寂しさに直面することもあります。
このような気持ちを乗り越えるには、再婚を前提にしないまでも、人生のパートナーや気軽な友人関係を築くことが重要です。
熟年離婚後の出会い方

シニア婚活マッチングアプリ
50代〜70代向けのマッチングアプリが注目を集めています。
特に「marrish(マリッシュ)」や「youbride(ユーブライド)」、「アンジュ」などは、離婚歴がある中高年を対象にした設計で、利用者の真剣度が高いのが特徴です。
アプリを使う際は、プロフィールに「どんな相手を求めているのか」「どんな生活を望んでいるのか」を丁寧に記載することで、マッチング率が上がります。
再婚紹介サービス(仲人・結婚相談所)
オンライン婚活に不安がある場合、対面でのサポートが受けられる仲人型の結婚相談所もおすすめです。
「茜会」や「パートナーエージェント」などはシニア世代に特化しており、再婚希望者同士のマッチングを積極的に行っています。
プロのカウンセラーが間に入ることで安心感があり、本人の希望に応じた紹介が受けられるのが魅力です。
趣味・ボランティア・サークルなど実地の出会い
婚活以外にも、地域の趣味サークルや旅行クラブ、ボランティア活動を通じて自然な形で出会う方法もあります。
共通の趣味や価値観を共有することで、無理なく距離を縮めることができます。
自治体が主催する「熟年世代の交流会」や、スポーツジム・絵画教室・登山クラブなども、意外な出会いの場となることがあります。
出会いの成功のためのポイント

まとめ

熟年離婚は、人生の終わりではなく「新たなスタート」と捉えることができます。
孤独や不安にとらわれるのではなく、自分の気持ちに素直になり、新しい人間関係を築くことで、豊かなセカンドライフが開けてきます。
今や出会いの方法は多様化しており、年齢に関係なく「誰かとつながりたい」という気持ちがあればいつからでも人生は変えられます。
自分のリズムで、無理せず一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。